ooyaishi14私は宇都宮の出身でして、幼い頃から「大谷石」とは知らずに、自分の住んでいる家の側で、また街中で、大谷石を使った家の塀や蔵を見てきたし、また切り取られた大谷石が空き地などに置かれているのを、よく目にしてきました。
小学校の遠足でも大谷石の採石場跡に行く事があったり、親にも大谷観音や大谷石の採石場跡にドライブで連れて行ってもらいました。なので、大谷石と言っても特別な感情を抱くというよりは、とても身近な物、何の変哲もない石だという認識しかありませんでした。

しかし、年を重ねていくと、大谷石にしかない魅力が分かるようになって来て、大谷石を使っている建造物を見に行っては「やっぱり大谷石で作ったものは落ち着くな~」なんて思ったりしています。
なかでも宇都宮カトリック教会(カトリック松が峰教会)は、大谷石でできた西洋の重厚な古城という感じで、厳粛な気持ちにいつ見てもさせてくれます。教会の中にも入ったことがありますが、パイプオルガンの音の響きは、大谷石で作られた建物であるからこその音色だと感じさせられます。
しかし、教会をよく見ると、いくら加工しやすい大谷石とはいえ、よくも見事にさまざまな形に大谷石を切り取ってあり、それを見事に積み重ねられており、昔の人の仕事の丁寧さ・繊細さを感じさせてくれます。