自動車の走行中、前を走行する自動車の後輪や対向車線側を走行する自動車の側面から飛び石の被害を受けることは少なからずあります。特に幹線道路や高速道路など走行スピードの速い場合、飛び石により自動車ガラスにヒビが入ったり、粉々に割れてしまうというトラブルがあります。しかし、自動車ガラス自体は意外にも頑丈に設計されているため、小さな飛び石痕で済んでしまうことの方が実際には多いです。しかし、この飛び石痕がある状態では、冬シーズンにトラブルが発生することもあります。何も飛び石によるトラブルは接触直後に発生するだけではありません。自動車ガラスが熱により膨張・収縮することで、ある日突然、ヒビが入るということがあり、特に冬シーズンに着雪や凍結が発生する地域ではより注意が必要であり、実際には雪国でもない都市部でも解氷作業に注意することが重要です。
自動車ガラスといっても、耐熱性に高いというものではありません。解氷作業を行うため、お湯を使用する方も意外に多く、これによりトラブルになることもあります。外気温がマイナス、車内もマイナス温度という状態で自動車ガラスの外側から熱湯や温かいお湯をかけた場合、熱収縮によりガラスが割れてしまう可能性があります。凍結の厳しい地域のみならず、都市部でもマイナス温度になった際には同様のトラブルが発生するリスクがあります。また、お湯を欠け凍結した自動車ガラスの表面をスクレーパーなどで削り取る場合、圧力なども加わるため割れるリスクが高くなります。まずは、解氷作業は急激な温度変化や力を加えず、徐々に溶かすのがトラブル防止に有効です。