東北地方在住です。友人に解体工事に携わる人がいます。彼に話を聞くと、10年ほど前までは景気が悪かったそうですが、最近はかなり忙しく、金回りも良くなっているそうです。
 何故かというと、「空き家」の解体工事が増えているからだそうです。

私の住む地方では、空き家がものすごい勢いで増えています。家を建てたものの、その息子娘は都会に行ってしまって、その両親が亡くなった後はその家は住む人もおらず空き家になってしまう訳です。この事例は非常に多く、私の住む町内では5件に一件くらいは空き家です。
 放置された空き家は治安上の問題や倒壊による近隣への危険があります。それでも前は所有者が税金上の問題で放置していることが多かったのですが、法律が改正され、空き家を放置しておくと、税金が上がったり不利益があるそうです。
 それで最近は解体工事をするところが増えてきたそうです。おかげで解体工事の友人は大繁盛です。自治体によっては解体に補助金が出るようですね。これも空き家の解体を加速させているようです。
 家だけでなく、ビルや店舗の解体工事も盛んです。それだけ、オフィスや買い物の需要がないという事で悲しくはありますね。また、解体した後は、新しい建物が建つこともなく、放置されていることが多いのも気になります。
 解体工事の業者は良いですが、町としてはあまりに解体される建物が多いと悲しくなりますね。