このマンガは、原作を基にした映画が上映されているので、ご存知の方も多いと思います。
不器用だけど優しくて、男らしくて、まっすぐで、魅力を挙げれば、きりがない主人公の猛が巻き起こす、ドタバタの純愛ストーリーです。
笑えて、泣けて、感動して、と盛りだくさんで、退屈することなく、あっという間に読み進んでしまいます。
そんな中、私が一番好きなのは、実は彼の両親が登場する場面です。
ミステリアスな雰囲気のイケメンの父親と、正義感にあふれ、一見、がさつに見えるが実は繊細で乙女な母親、この二人がとても素敵なのです。特に、二人の出会いのシーンは、キュンときます。
二人は同じ会社に勤めているのですが、ある飲み会で、彼女は、隣に座る小さくて可愛らしい同僚が、手に熱湯で火傷を負いそうになるのを、自分の手でカバーし、代わりに自分が火傷を負ってしまいます。
誰にも気付かれないように、そっと洗面所で手当をするのですが、その時バックから出したハンカチがとても可愛らしいもので、偶然、その一連の出来事を全て見ていた父親が母親に惚れてしまうのです。
勇敢で心優しい行為に感動し、私も父親同様、彼女の魅力に取り付かれてしまいました。
そんな遺伝子を、間違いなく受け継いでいる、猛が引き起こすこのマンガに、今後も目が離せません。