2000年頃までは、自宅の建築工事をしてくれる作業員さん、大工さん、左官屋さんなどには建築依頼主がお茶やお菓子などをこまめに用意していました。
常識、というかそれが当然という感じだったのですね。
これは、感謝の気持ちを表すこともあると同時に、おそらく建築中に依頼主が来ることで建築作業をする人も気持ちが引き締まりますし、親切にしてくれた依頼主の工事で手抜きして、欠陥住宅など建てられなくなるという目的もあったのかもしれません。
依頼主にとっては少々面倒なことですし、今は夫婦共働きも当たり前ですから、しょっちゅうお茶出しをするのは不可能な人も多いですよね。
さらに、昔と比べるとコンビニエンスストアが普及していますからどの現場でも飲み物や食べ物が購入できるということもあり、現在では以前のようにお茶やお菓子を用意することは常識とはいえなくなりました。
現在も、もし自宅の建築工事現場へ依頼主が差し入れするような慣習が残っていたら、もしかしたら手抜きによる欠陥住宅はできないかもしれません。
自宅を作ってくださる方と意思の疎通ができれば、棚をつけるなど、多少のことならその場ですぐにやってくれることも多いでしょう。
どちらにも良い面、悪い面があるということですね。