数ヶ月前に建設工事関係の仕事に就きました。どこにでもあるコンクリートの建物がどのような工程を経て造られるのか全く疑問を持たずに過ごしてきましたが、実際に現場に入っていろいろと勉強させられました。といっても私の仕事は監督に命じられるままの雑用であって、たいした仕事はしません。要するに雑工です。一輪車をネコと呼ぶことすら分からないスタートでしたが、ハッカーという器具を使っての鉄筋の結束や、ばんせん縛りという建設業ならでわの縛り方、鉄筋の組み方やハツリと言われるコンクリートの型抜きや削ぎとりなど、諸々の体験をしました。
打設というと型枠で周りを囲った鉄筋に生コンを流し込む作業ですが、1つの建物を完成させるためには、何度かに分けて打設をする必要があります。床が終わると柱や壁や梁、そして2階部の床と、順次この工程を繰り返すことにより建物は完成します。今入っている建設工事の現場は、3年後完成予定です。常時40名ほどの作業員が入っていますが、3年間一緒となるとまるで中学時代や高校時代のクラスメートのようなもので、いやでも人間関係ができてきます。