リフォームのきつかけはいろいろですが、思いつくまま成り行きで「継ぎ足しリフォーム」をしていると、二度手間で費用ばかりかかり、しかも住みにくい家ができてしまいかねません。洗面所が古くなってきて汚ない、玄関の床が沈んできたからフローリングにしたい、そろそろ子供部屋をつくりたい、雨漏りがしてきた、外壁が汚れてきたので塗りなおしたいなど、リフォームを考えるきっかけはさまざまです、しかも、こうしたキッカケは、生活スタイルや建物の状態によってバラバラにわいてきます。
そのため、よく見かけるのが、思いついた時に思いついた簡所の工事を泥縄式に行っていってしまっている「絣ぎ足しリフォーム」です。たとえば、次のようなケースがあります。洗面所の床が腐ってきたので床を補修し張り替え、ついでに壁と洗面化粧台を新しくした。翌年、廊下の床が傷んでしまい、フローリングに張り替えを計画。ところが、洗面所の床と段盖ができてしまうことが判明。将来を考え、段差をなくすには、どう考えても去年工事したばかりの洗面所の床に手を入れたほうが安い。
「自分は大丈夫」と思うかもしれませんが、実際にはかなり多くの人がこういう失敗をしています。思いつきの「継ぎ足しリフォーム」では、短期間に同じ箇所の工事をやりなおす二度手間が発生し、コストアップになります。そのため、本当にしたいリフォームを諦めたり、縮小しなぐてはならないかもしれません。最悪の場合、リフォームしたため余計に使いにくく、見苦しい家になってしまい、後悔だけが残る可能性だってあるのです。