整備のコツです。ゴム類のパーツというのもやはり消耗品です。なかでも消耗が激しいのがワイパーでしょうか。何度もお話ししているように、年数が経つとゴムはどうしても硬くなってしまいます。雨の囗にワイパーの拭き取りが悪くなったと思ったら、整備の際に交換してもらうようにしてください。ところで、最近はあまり見かけなくなったものの、ワイパーを上に起こしているクルマを見かけたことはありませんか?雪が降っている(降ることが予想される)とき、雪の重みでワイパーが変形するのを防ぐために、そういうことをしているのです。
ただし、しばらくクルマに乗らないという理由でワイパーを上に起こしている人もいますが、これはあまりオススメしません。なぜなら本来は窓ガラスに密着するようにバネなどを使ってテンションがかかっているのに、起こすことでそのテンションがゆるんでしまう可能性があるからです。そうなるとワイパーのガラスの拭き取りがあまくなってしまいます。ゴムの話でいうと、ウェザーストリップという箇所も車内環境にとって大事なものです。ドアのガラスを取り囲むようにしてついているゴムのことです。これは雨はもちろん、外気の侵入を防ぐ役目を果たしています。この部分の交換となるとかなりの費用がかかってしまいます(ワイパーのゴムのように手軽にはすみません)。そういうわけで対策としては、ホームセンターなどで入手できるゴム用の潤滑油を塗ることです。これである程度は解消されます。はっきりいってこれはごまかしです。もちろんきちんと修理や交換をするにこしたことはありませんが、ときとしてこうした手軽な処假ですませるというのもありです。放っておくのと、少しでも手をかけるのとでは大きな違いがあります。ちなみにワイパーに潤滑油を塗るのは絶対に駄目ですよ。整備の素人がすることです。